今の日本の夏は、1990年代より明らかに蒸し暑く、冬は北陸から東北、北海道にかけて雪が積もります。
日本の夏、真夏日(30℃以上)の記録がごく普通であり、猛暑日(35℃以上)の連続が夏の風物詩と化しています。エリアによっては、40℃超の外気温を記録します。
アスファルトの上は50℃、60℃のフライパンのような状態。
これほどまでに、日本の夏は非常に蒸し暑く、冬は寒いのです。
この日本で、あなたは夏のエアコンが効かない、効きが悪い自動車を買いますか?そして、冬の暖房が効かない、効きが悪い自動車を買いますか?
当然ながら誰一人として、そのような自動車を買いません。
他方、日本国内で夏は暑く、冬は寒い家が存在します。
では、数百万円で販売されている自動車の「空調」と数千万円の一戸建て住宅の「空調」を比較してみます。
みんな夏の蒸し暑さと冬の寒さが大嫌い
先ほどの質問をもう1度。
「この日本で、あなたは夏のエアコンが効かない、効きが悪い自動車を買いますか?」
「そして、冬の暖房が効かない、効きが悪い自動車を買いますか?」
ここで、「ハイ、買います!」と手を上げる人は1人もいません。
1,000人集めて同じ質問をしても、「ハイ、買います!」と手を上げる人は1人もいません。
中には、例外中の例外の特異体質で、「夏のうだるような蒸し暑さと、冬の凍えるような寒さが大して気にならない。」という方がいるかもしれません。
ここでは一般論として、夏のうだるような蒸し暑さと、凍えるような寒さを我慢できない人がほとんどなのです。
誰もが、夏のエアコンがバッチリ効いて涼しく、冬の暖房がぬくぬくと暖かい自動車を買います。
夏は暑く、冬は寒い家
しかし、世の中には夏のエアコン冷房の効きが悪く、冬の暖房の効きも悪い家が存在します。
何か「おかしい」と思いませんか?
新車価格が100万円台の軽自動車でも、夏のエアコン冷房も冬の暖房もバッチリ効きます。
もし、そうでなければ、カーディーラーにクレームが殺到し、その情報が自動車メーカーに伝わります。自動車メーカーの空調担当のエンジニアさんたちは事実関係をリサーチし、エアコンを納入しているサプライヤー担当者を集めて緊急会議を開くはず。
自動車メーカーのエンジニアさんたちは冷や汗をかきながら、エアコンサプライヤーに事実確認を求めるはず。
■自動車メーカーのエンジニア:
「おたくのエアコンと暖房はどうなっているんだ!」
■エアコンサプライヤー:
「ハイ、早急に事実関係を確認し、対応策をご報告いたします。m(_ _)m」
では、家を建てているビルダーはどうでしょう?
お施主様とビルダーの会話
ついに念願の家が完成し、引き渡しが完了。
その後、お施主さまから「暑い、寒い、空気が乾燥する」のクレームが発生した場合、ビルダーはどのように対応するのでしょうか?以下は、あくまでシミュレーションです。
暑さ対策編
以下、ビルダーの対応。
「窓の外にサンシェードを設置しましょうか?費用はそれほどかかりませんので。」
「窓の内側にハニカムブラインドを設置しましょうか?窓の断熱性能が上がります。」
「エアコンをもう1台、追加しましょうか?」
寒さ対策編
以下、ビルダーの対応。
「冬の寒さはカーテンで対策できます。断熱カーテンはいかがでしょうか?」
「窓の内側にハニカムブラインドを設置しましょうか?窓の断熱性が良くなります。」
「エアコンをもう1台、追加しましょうか?」
空気の乾燥対策編
以下、ビルダーの対応。
「エアコン暖房で空気が乾燥します。加湿器をご利用ください。」
家の価格はローコスト住宅であっても、優に軽自動車の価格の10倍以上。一般的に、家の価格は普通車の10倍以上するにも関わらず、夏は暑い、冬は寒い家が存在しているのが住宅業界の事実なのです。
高気密高断熱住宅がデフォルト化
当ブログの管理人は中高年に属する世代。
おじさん世代が子供の頃、夏はもちろん、蒸し暑かった記憶が脳裏に残っています。ただ、ほのぼのとした蒸し暑い夏。当時、今の日本のような暑さではなく、エアコンが無くても、打ち水やかき氷を食べながら涼を取ることができた時代。
母親がカットしてくれたスイカを食べながら、「今日も暑かったね!」と笑みがこぼれる程度の「夏」だったのです。
そして、月日が流れ・・・
2000年あたりから、日本の夏は真夏日が珍しくなくなり、徐々に猛暑日を記録する日が増えてきました。
夏の外気温が35℃を超えると、人は蒸し暑さに苦しみ、疲弊します。日陰で立っているだけでも、汗が噴き出してきます。赤道直下のインドネシアでさえ、35℃を超える日は稀。
日本の夏はインドネシアより蒸し暑いのです。
今や、日本でルームエアコンは健康管理と生命維持装置として必須の住宅設備であり、高性能な高気密高断熱住宅のニーズが高まっています。もはや、夏は暑く、冬は寒い家はレッドカードが突き付けられる時代と言えます。
家づくりを検討中の方へ
家づくりは一生に一度の大仕事。家はお店でウィンドウショッピングして、購入するものではありません。
年々、日本の気候が変動しつつある今日、家づくりを考えるならば、高性能な高気密高断熱住宅を視野に入れる必要があります。
夏は涼しく、冬は暖かい家。
その希望を叶えてくれるビルダーの前提条件として、家の「UA値」と「C値」がビルダーのオフィシャルサイトやパンフレットに記載されているかどうかが家づくりの目安になります。あと、「耐震等級」も。
もし、お洒落な外観と内観の写真と住宅設備の写真のみで、家の性能を示すUA値とC値、耐震等級の記載が無ければ、その家の性能を判断できません。そのビルダーは断熱性能と気密性能が劣る家を建てているかもしれません。
いくらメディアに美しい写真が掲載されていても、家の性能が表示されていなければ疑問符が付くのです。
軽自動車であっても、オートエアコン装備の有無、エンジンパワーとトルク、燃費などの表示が無い車は有り得ないのです。
今の住居に不満のある方へ
今、マンションや一戸建て住宅で生活している方が夏の暑さと眩しさ、そして、冬の寒さに不満を抱いている場合、その大きな原因は「窓」にあります。
建物の中で、最も断熱性能が低い場所は「窓」。
夏
夏季、暑く眩しい日射熱が窓から室内に流入します。太陽光の遠赤外線が室温を上げてしまいます。
冬
冬季、外の冷気が窓ガラスとサッシを冷やし、室温を下げてしまいます。同時に、暖房器具で暖められた室内の熱(遠赤外線)が窓ガラスから外へ流出しています。
夏の暑さと冬の寒さ対策1
熱が窓から出入りするため、夏は室内が暑く、冬は室内が寒くなります。建物の理想的な暑さ、寒さ対策として、窓のリフォームが挙げられます。
今の窓から、より高性能な「ペアガラス+樹脂サッシ」や「トリプルガラス+樹脂サッシ」に入れ替えることで、明らかに夏の暑さと冬の寒さが和らぎます。同時に、エアコンの冷暖房効率がアップして節電に繋がります。
しかし、賃貸物件や分譲マンションの住人の方は、窓に手を出すことはできません。
よって、窓のリフォームは一戸建て住宅に限定されます。
なお、窓のリフォームは足場を組み、外壁の一部を壊す工事が必要となることもあり、手軽なリフォームとは言い難いものがあります。当然、リフォーム費用も高額になります。
としますと、賃貸物件や分譲マンション、一戸建て住宅を問わず、もっと手軽に窓の性能を良くする方法があれば、より敷居が下がります。
夏の暑さと冬の寒さ対策2
窓をリフォームするような大掛かりなリフォームではなく、もっと敷居が低い暑さ、寒さ対策として、窓ガラスにガラスフィルムを施工する方法が最も効果的だと考えられています。
窓ガラスの内側(室内側)に建築用、窓ガラスフィルムを貼り付ける方法です。
夏の暑さを和らげるには、遮熱対策ができる「遮熱フィルム」を施工する方法があります。
そして、夏の暑さと冬の寒さの両方を和らげるには、遮熱と断熱の両方の機能を持つ「遮熱断熱フィルム」を施工する方法があります。
窓ガラスフィルムなら賃貸物件、分譲マンション、一戸建て住宅すべて対応OK
ガラスフィルムの職人が窓ガラスの内側をクリーニングして、ガラス1枚1枚にフィルムを施工します。緻密さが要求されるなかなか大変な作業ながら、窓のリフォームに比べて複数のメリットがあります。
フィルムが持つメリット
・複数のフィルムからお悩みにマッチするフィルムをご選択
・遮熱タイプ、遮熱断熱タイプあり
・フィルムの色味(色の濃さ)を選べる
・99%以上、紫外線カット
・ガラス飛散防止効果
施工時のメリット
・工期が短い
→リビングの掃き出し窓×4枚でしたら、半日ほどでフィルム施工が完了。
・騒音、粉塵、接着剤のニオイなどは一切出ない
→フィルムの施工中、近隣住民に迷惑をお掛けすることはありません。
・基本、1人の職人が施工
→マンションや一戸建て住宅の場合、1人の職人が施工を担当。複数の工事関係者が出入りして、ご迷惑をお掛けすることはありません。
夏の暑さ対策
マンションなどの夏の暑さ、眩しさ対策として、「遮熱フィルム」が選択肢の1つです。詳細は関連記事をご参照ください。
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