なぜハウスメーカー,工務店,設計事務所で木造住宅がコスパ最強?

在来工法の木造住宅がベスト 窓ガラスフィルム-ブログ

家の工法は大きく以下の3種類。

・木造(在来工法、2×4/ツーバイフォー工法)

・軽量鉄骨造(S造:Steel)

・鉄筋コンクリート造(RC造:Reinforced Concrete)

他にログハウスがあるものの、当ページでは割愛します。

これらの工法の中で、RC造にロックウールで完璧な外断熱を施工すれば、最強の家なのかもしれません。しかし、RC造+外断熱はコストが高く、コスパ面では一般住宅とは言い難いものがあります。

そこで、家づくりを検討するならば、多くは「木造住宅」あるいは「鉄骨造住宅」のどちらかになります。ここで、どのビルダーに家づくりを依頼するかで工法の違いがあります。

・ハウスメーカー:鉄骨造と木造のどちらか、あるいは両方

・工務店:木造(木造の約87%が軸組み工法)

・設計事務所:木造、鉄骨造、RC造

概ね、多くのビルダーは木造の家を設計、施工ができます。そして、鉄骨造となると、ハウスメーカーか設計事務所に依頼することになります。

では、木造と鉄骨造のメリットとデメリット、そして、なぜ木造がコスパ最強なのか、管理人の独自目線で呟いていきましょう。

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木造住宅

木造住宅

メリット

・建築コストが安い。

・木の高い断熱性能。

・木に調湿効果がある。

・設計の自由度が高い。

・設計と施工次第で優秀なUA値とC値を叩き出す。

・構造計算で耐震等級3を取得できる。

デメリット

・メンテナンス不足は耐久性を落とす。

・火災に弱い。

・品質にばらつきが出やすい。(設計と施工次第)

・シロアリ対策が必須。

鉄骨造住宅

鉄骨造の家

メリット

・工場で部材を生産するため品質が高い。

・工場生産により量産効果が出る。

・工期を短縮しやすい。

・耐震性能が高い。

デメリット

・内部結露しやすく防錆処理が必要。

・冬、寒くなる傾向。

・耐火性が高いわけではない。

・増改築が難しい。

・C値が低い傾向。

木造住宅 vs 鉄骨住宅

木造住宅vs鉄骨造住宅どっち?

木造の構造躯体は木。そして、鉄骨造の構造躯体は鉄。

家に使われる各素材は特有の熱伝導率を持ち、大きな差があります。

素材の熱伝導率

素材の種類熱伝導率
(W/mk)
高性能グラスウール16K0.038
杉、ヒノキ0.10
合板0.13
コンクリート1.63
48.0
アルミニウム237.0

熱伝導率の値が小さいほど熱を伝えにくいという意味。グラスウールはコスパが高い家の断熱材として幅広く使われています。

逆に、アルミニウムのような値が大きい素材ほど熱を伝えやすくなります。

木造の構造躯体は木

木造の構造躯体は木。

杉やヒノキの熱伝導率は鉄の1/480。木造住宅の良さは、木のあたたかさ。

もちろん、どのように木造住宅を設計し、どのような断熱材をどの程度の厚みで施工するのか、そして、高い気密性を確保するために隙間の無い丁寧な施工技術が求められます。

木造は設計と施工次第で、高性能な高気密高断熱住宅を建てることが可能です。

在来工法 vs ツーバイフォー工法

■在来工法(木造軸組工法)

在来工法は太い柱と梁を組み合わせて剛性を確保する工法。柱と柱の間に筋交いを入れて剛性を高めています。これは、トラックのラダーフレーム的な構造。

建築現場の多くの職人さんは在来工法で経験を積んできた方々ばかり。それに対して、ツーバイフォー工法の経験を持つ職人さんは、在来の1/10以下ではないでしょうか。

今後、在来工法とツーバイフォー工法の勢力図がどうなるのかは未知数ながら、日本の家は在来工法をメインにしてきた長い歴史があります。よって、日本では在来工法が主流。

更に、在来工法は増改築が比較的容易。これはツーバイフォー工法や鉄骨造には真似のできない特徴と言えます。

■ツーバイフォー(木造枠組壁工法)

対するツーバイフォー工法は、2×4インチや2×6インチの木材を組み合わせて壁に合板を打ち付ける工法。とにかく釘を打ちまくる工法。まず、基礎の上に1Fを作り、次に2Fを作るのが在来工法との大きな違い。

ツーバイフォー工法は合板の面で剛性を出す構造のため、やや自動車のモノコックボディ的な要素があります。ツーバイフォー工法は大工さんの腕に左右されにくいため、合理的な工法とも言えます。

在来工法とツーバイフォー工法を比較すると、それぞれ特徴があり、優劣は付けられないと思います。

鉄骨造の構造躯体は鉄

鉄骨造の構造躯体は鉄。

鉄骨系ハウスメーカーの一例として、セキスイハイムはユニット工法と呼ばれる歴史のある工法を採用しています。生産工場でBox形状の骨組みを作り、その中に断熱材を封入し、外壁を取り付けて設備や家具も設置します。

トラックに完成したユニットを積載し、現場へ運んでクレーンで吊り上げながらポンポンと組み立てていきます。

当ブログの代表はセキスイハイムの現場組み立ての様子を自分の目で見た経験があります。ユニットを積載している複数台のトラック、クレーン、ユニット同士のボルト締めなどの各担当者の連携が素晴らしく、驚くスピードでユニットが組み上がっていきます。

特にクレーンオペレーターの仕事は鮮やかの一言で、家の周囲の電線と電話線を巧みに避けながら、テンポ良くユニットを持ち上げて設置していきます。

全てのユニットは1日で組み上がります。

ユニット工法は精度が高く、現場施工のミスや精度の問題がありません。もちろん、2階建て鉄骨造住宅は構造計算されていて、地震に強い工法であるのも特徴。

鉄骨系ハウスメーカーはそれぞれ独自の工法と特徴を持っています。

しかし、鉄の熱伝導率は杉やヒノキの480倍ということもあり、鉄骨造は外気温の影響を受けやすいのが弱点。身近な自転車のフレームを手で触ると、冬はとても冷たく、夏は日射熱を吸収して温度が上がっています。

このことからも、冬、鉄骨造は木造と比べて寒くなりがちな傾向が読み取れます。

ここで誤解しないでいただきたいのは、鉄骨造住宅は暖かさに関しては、高性能な高気密高断熱の木造住宅に及ばないという意味です。

また、構造上、鉄骨造の増改築は難易度が高くなります。

ちなみに、アルミニウムの熱伝導率は「237.0」。アルミは非常に熱を伝えやすい金属のため、このような素材を窓サッシに使うと建物の断熱性能が低下するのが解ります。

まとめ

当ブログ代表の自宅は鉄骨造。90年代に建てた家のため、窓は「単板ガラス+アルミサッシ」。当然、代表の自宅の性能は今の高気密高断熱住宅に及びません。

もちろん、鉄骨造住宅の長所はいくつかあるものの、総合的に考えると、家を建てるならば高性能な木造の高気密高断熱住宅がいいと思います。

条件付きで木造住宅はコスパ最強

木造はコスパ最強(条件付き)

構造計算

木造2階建て以下で延べ面積が500m2以下の住宅は構造計算が不要となっています。総二階の平均的な延べ床面積は30坪前後のため、100m2前後。よって、ほとんどの木造2階建て住宅の場合、構造計算は不要なのです。

また、確認申請で耐震性の図面が不要。ここが木造のグレーゾーンと言えます。

2016年の熊本地震で多くの家々が倒壊しました。

テレビの報道で、多くの日本人が従来の木造住宅や古い木造住宅がことごとく倒壊してしまった映像を目の当たりにして、木造は地震に弱いと錯覚してしまったかもしれません。

確かに、昭和の時代に建てられた古い木造住宅は耐震性に問題を抱えている傾向があります。そして、構造計算されていない木造2階建て住宅が合法であっても、耐震性が高いとは言い難いのです。

言い換えますと、構造計算されている「耐震等級3」の木造住宅は、耐震等級3の鉄骨造住宅と同等性能を有しています。

木造は設計と施工次第で木の持つポテンシャルを大幅に引き出すことが可能で、木造は地震に弱いという常識には大きな誤りがあるのです。

UA値

UA値(外皮平均熱貫流率)は家の屋根、壁、床の断熱性能を表す値。この値が小さいほど家の断熱性能が高くなります。

あまり知られていない事実として、ハウスメーカーや工務店、設計事務所が建てる家の中で、UA値の性能が高い家の上位は木造が独占しています。

断熱性能が高い鉄骨造のUA値は良くても「0.6」あたり。対する断熱性能が高い木造のUA値は「0.5」以下。中には、「0.3」以下の超高性能な木造住宅も見られます。

この事実から、高気密高断熱住宅が主流の現在でも、鉄骨造のUA値の限界点が見え隠れします。

C値

C値は家の相当隙間面積。計算式は、隙間面積(cm2)×1/延床面積(m2)。C値が小さいほど、家の隙間が小さくなります。

当然、家の隙間が小さいほど気密性が高く、第三種換気や第一種換気が正常に機能して換気効率が高まります。

更に、家の隙間が小さければ、外から湿度を含んだ空気が室内に入りにくくなります。夏、エアコンの除湿効率が高まり、C値が小さいほど、いいことづくめです。

このC値はビルダーによって大きな差があり、大手ハウスメーカーの家でも約「3」程度がざらにあります。

気密性能が高い鉄骨造でC値は約「2」。

対する木造住宅で有名な一条工務店やスウェーデンハウスともなると、C値が「0.6」あたり。設計事務所や工務店の中でスーパークラスになると「0.30」の家もあります。

このことからも、鉄骨造は気密性能においても木造の後塵を拝しています。

窓が家の性能を落とす

一戸建ての窓ガラス

建物の中で一番、断熱性能が低い場所は「窓」。木造、軽量鉄骨、重量鉄骨、RC造であっても全てに共通しています。これは、今も昔も変わりありません。

もちろん、日本の窓は進化してきました。しかし、驚くべき事実として、今も日本の窓の性能は欧州や韓国、中国の中で最下位レベルなのです。

ビルダーが高気密高断熱住宅を建てても、やはり家の弱点は窓なのです。大雑把に窓の性能はこのようになります。

「単板ガラス+アルミサッシ」

「ペアガラス+アルミサッシ」

「ペアガラス+アルミ複合樹脂サッシ」

「ペアガラス+樹脂サッシ」「ペアガラス+木製サッシ」

その他、トリプルガラスやLow-Eガラスがセットされている窓もあります。

夏、エアコン冷房で部屋を冷やしても、窓から室内に日射熱が流入してきます。よって、室温を上げてしまう方向に作用します。

冬、エアコン暖房で部屋を暖めても、窓から室内の熱(赤外線)が外へ逃げています。よって、エアコン暖房では寒く感じる家もあります。

そこで、夏は涼しく、冬は暖かい家を実現するためには、この「窓」を強化すればいいのです。

窓をカスタマイズして強化

夏は暑い原因の約70%は「窓」が原因

夏季、暑い外気熱が室内に流入

夏季、眩しく暑い日射熱が窓から室内に流入します。あたかも、エアコンの冷気で室内を冷やしつつ、外でじゃんじゃん焚火しているような状態です。

よって、エアコンに負荷がかかり、電気代が増加します。

冬は寒い原因の約60%は「窓」が原因

冬季、暖かい室内の熱が窓ガラスを通して室外へ流出

冬季、エアコン暖房で暖まった室内の熱が窓からどんどん逃げていきます。あたかも、秋のコートを羽織ってカイロで体を温めているような状態です。

よって、エアコンに負荷がかかり、電気代が増加します。

窓に遮熱フィルム、遮熱断熱フィルムの施工

夏季、太陽の日射熱で室内が暑いならば、窓ガラスに「遮熱フィルム」を施工します。遮熱フィルムが日射熱の30~70%をカット。エアコン効率が向上し、電気代の削減に繋がります。

そして、冬の寒さが気になるならば、窓ガラスに「遮熱断熱フィルム」を施工します。遮熱断熱フィルムが夏の暑さと冬の寒さを和らげてくれます。これにより、夏と冬の電気代削減に繋がります。

詳細は関連記事をご参照ください。

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