南海トラフは静岡県富士市の沖合から四国の南にかけて帯のように広がる深い溝を意味します。静岡県の駿河湾から湖西市の南にかけて広がる部分は駿河トラフとも呼ばれます。
今まで、TVニュースや新聞、ネット等のメディアが「南海トラフ巨大地震」に関する報道を繰り返してきました。
この「南海トラフ巨大地震」は30年以内に高い確率で発生すると考えられています。
内閣府が公表している南海トラフ巨大地震の被害想定として、浜松市の最大震度は「震度7」、静岡県の津波は最大30m以上という内容。
ここで、地震のメカニズムと地震のための防災対策について改めて考えてみます。
地震が発生するメカニズム
地球の表面は、いくつものプレートと呼ばれる分厚く固い岩盤で構成されています。これらのプレートが地球内部のマントルの影響を受け、少しずつ動いています。これは、プレートテクトニクスと言われます。
南海トラフは2枚の巨大なプレートが接触している溝。フィリピン海プレートの動きによってユーラシアプレートにひずみが蓄積されていきます。やがて、ひずみの限界点を迎えた時、南海トラフ地震が発生します。
Mr.都市伝説の関暁夫氏が語る、「備えろ」
2021年12月、Mr.都市伝説の関暁夫氏が重い口を開いた。「備えろ」。
【NHKスペシャル】南海トラフ巨大地震
NHKスペシャルで南海トラフ巨大地震についてまとめたYouTube動画はこちら。
南海トラフ巨大地震は100~150年の間隔で繰り返し発生してきた歴史があります。
直近の南海トラフ地震から、既に70年以上が経過。つまり、今後30年以内に南海トラフ巨大地震が発生する確率は70%とも80%とも言われています。
南海トラフ巨大地震により、想定されているマグニチュードは「9.0」。静岡県は「震度7」が想定されています。
巨大地震の備えと対策
近年、異常気象により日本に上陸する台風が大型化しています。台風による停電や水害、飛来物を含めて、家庭内で地震に対する備えを再確認したいものです。
地震災害に対する備え
非常持ち出し袋
背負うことができるリュックサック/バックパックが便利です。あえて、非常持ち出し袋を買わなくても、家の中のリュックサック/バックパックを利用できます。
食料品
乾パン、缶詰、カップ麺、レトルト食品(白米、カレー等)、即席味噌汁等。
飲料水
最低、3日分の飲料水。できれば、1週間分の飲料水の備蓄が望ましい。(1人あたり1日に必要な水分量は2.2~3L。)
安全用品
懐中電灯、携帯ラジオ(手回し発電タイプ推奨)、ヘルメット、軍手、毛布、長靴等。
※携帯ラジオはスマートフォンやガラケーが充電できるUSB付がおすすめ。
生活用品
カセットコンロ、ボンベ、お箸、フォーク、予備用乾電池(単1、単3、単4)、マスク、ティッシュペーパー、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、サランラップ、常備薬、ゴミ袋、ライター、ロウソク、生理用品、紙おむつ。
予備用乾電池の管理方法
乾電池には使用推奨期限が印刷されています。使用推奨期限を大幅に過ぎていると、放電や液漏れで使えなくなります。
そこで、家で使う乾電池をサイズ毎に一定量、常備しておきます。空き箱に全ての乾電池を入れておくと便利です。
・単1乾電池×X本
・単3乾電池×Y本
・単4乾電池×Z本
電気製品のリモコンとLED懐中電灯用の乾電池サイズは「単4」または「単3」が多く使われています。また、一部のLED懐中電灯は「単1」乾電池が使用できます。
乾電池を使用したら、使った乾電池を補充しておきます。これにより、常備している乾電池の鮮度を保つことができます。
マンガン乾電池とアルカリ乾電池の使い分け方
乾電池を使用する用途によって、マンガン乾電池とアルカリ乾電池を使い分ける必要があります。
TVやオーディオ機器用のリモコン、置時計や壁掛け時計には「マンガン乾電池」を使用します。エアコン用のリモコンは「マンガン乾電池」または「アルカリ乾電池」を使用します。(取扱説明書にて確認)
そして、災害発生時に必須となる懐中電灯には、マンガン乾電池より長持ちする「アルカリ乾電池」を使用します。
なお、アルカリ乾電池は長期保存すると、過放電による液漏れリスクがあります。使用推奨期限を確認して、古い電池は処分していきます。
パナソニックのエボルタ/EVOLTA乾電池は長期保存が可能と謳われています。このような高性能乾電池を常備しておけば、いざという時に役に立ちます。
家やマンションの減災対策
家具転倒防止用品
ホームセンターなどで販売されている家具転倒防止用品をセットすることで、大型家具の転倒によるケガや事故を防止できます。
転倒防止粘着マット
テレビやパソコン本体、液晶モニター、AV機器、その他、調度品の底面にゲル素材で作られている粘着マットをセットすることで、地震の揺れによる転倒や落下対策になります。
ガラス飛散防止フィルムで防災、減災対策
地震発生時、家の中で被害を受けやすいのはキッチンにある食器棚のガラス扉。地震の縦揺れと横揺れにより食器類が不安定になり、場合によっては食器が棚のガラスを突き破ってしまいます。
もちろん、地震の揺れで窓ガラスが割れて飛散することもあります。
そして、近年、異常気象が頻繁に日本列島を襲い、2019年10月12日、日本に上陸した大型の台風19号が記録的な大雨をもたらし、各地が雨と風による甚大な被害を受けました。
今日の一戸建て住宅は窓シャッター(雨戸)が無い家が多く、台風の強風による飛来物が窓ガラスを直撃し、ガラスが割れる被害が多数、報告されています。
食器棚のガラスや住宅の窓ガラスが割れてしまうと、飛散したガラス破片が鋭利な凶器と化し、二次被害を受けてしまう危険性もあります。
これらのガラスに窓ガラスフィルム/ガラス飛散防止フィルムを貼り付けることで、ガラスの飛散を防止することができ、二次被害を受けるリスクを軽減できます。
防災、減災対策として、改めて自宅のガラス類を一通り点検したいものです。
おすすめガラス飛散防止フィルム
ガラス飛散防止対策は人気とコスパが高いガラスフィルムがおすすめです。詳細は関連記事をご参照ください。
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