梅雨対策!一戸建ての家全体の湿度を下げて除湿&乾燥させる方法

あじさい、紫陽花 窓ガラスフィルム-ブログ
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毎年、5月下旬から7月にかけて、日本に訪れる梅雨の季節。

この時期、北海道を除く日本列島に「むっ」とする生暖かくて湿った空気が漂います。

梅雨の時期は家の中の湿度が上昇し、不快指数も上昇。同時に、この季節は水回りにカビが発生しやすく、室内にダニが発生しやすくなります。

そこで、快適で衛生的な生活のためには、家の中の除湿対策に気を配りたいもの。

そこで、エアコン1台で2階建て住宅の家全体を除湿するカンタンな方法をご紹介します。

もちろん、これは平屋住宅やマンションも同様に建物全体を除湿できます。

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エアコン1台で家全体を除湿

三菱ルームエアコン霧ヶ峰のエアコンフィルターの掃除

2階建て住宅の家全体を除湿するためには、2階の部屋に設置されているエアコンの除湿運転(ドライ運転)をONにします。

エアコンの除湿運転(ドライ運転)とは「弱冷房」。エアコンの弱冷房運転により、室内の空気がどんどん除湿されていきます。それと同時に室温が若干、下がります。

2階のエアコンと「空気の性質」を利用して、家全体をカンタンに除湿できるのです。

空気の性質

空気の性質

・冷たい空気は下方へ移動する。

・暖かい空気は上方へ移動する。

(1)2階のエアコン除湿運転(ドライ運転)ON。

(2)除湿された冷たい空気は2階から1階へ下がっていく。

(3)室内の暖かく湿った空気は1階から2階へ上がっていく。

(4)家全体を除湿できる。

家全体を除湿する空気の流れ

エアコン1台で家全体を除湿

上記(2)と(3)のサイクルにより、家の中で空気の自然対流が発生します。これにより、家全体の空気を除湿できます。

家全体を除湿するメリット

一戸建ての家全体をエアコンで除湿すると、嬉しいメリットがいくつかあります。

とても快適

エアコン1台で全ての部屋を除湿できるため、住人がどの部屋にいても快適。梅雨の時期のジメジメする不快感から解放されます。

室内干しの洗濯物が早く乾く

エアコンで家全体を除湿すると、室内干しの洗濯物が早く乾きます。

但し、前提として、サーキュレーターや扇風機の風を洗濯物に当てる必要があります。サーキュレーターや扇風機の首振り機能を活用すれば、洗濯物全体に風を当てることができます。

※多くのサーキュレーターや扇風機にタイマー機能が内蔵されているため、任意の時間をセットすればファンは自動停止します。

ユニットバスにカビが発生しにくい

ユニットバスの扉を開放状態にすれば、除湿された空気がバスルームを乾燥させます。よって、ユニットバスの天井や壁、床にカビが発生しにくくなります。

水回りにカビが発生しにくい

洗面所やキッチンにカビが発生しにくくなります。

ダニが発生しにくい

ダニが発生する条件は高温多湿。ダニは日本の高温多湿が大好き。

ダニが発生すると、家の住人は健康被害を受けやすくなります。ダニの発生によるアレルギー症状として、くしゃみ、鼻水、喘息、皮膚炎などが挙げられます。

ダニはしぶとい存在ながら、ダニの弱点は低湿度の乾燥状態

よって、エアコンで家全体を除湿すると、ダニの発生を抑制できます。

家が長持ち

サンフランシスコの一戸建て住宅

アメリカでは、築100年の木造住宅が珍しくない

アメリカ国内において、築100年が経過している木造住宅や木造アパートメントが普通に存在しています。

あなたは「エーッ?本当?」と思われるかもしれません。しかし、これは紛れもない事実です。

私事ながら、かつて、当ブログの管理人はアメリカ合衆国のワシントン州シアトルで生活していました。当時、管理人は様々な木造住宅や木造アパートメントに出入りしていた経験があります。

その件数は余裕で100戸を超えています。

それらの経験の中で、築100年が経過している木造住宅や木造アパートメントが珍しくないのです。当時、管理人は現実を目の当たりにして、当然ながら驚きました。

「エッ?なんで?」

アメリカ国内の木造住宅の多くは2×4工法(ツーバイフォー工法)で建てられています。これらは何か特別な木材で建てられている訳ではありません。普通の2×4工法なのです。

では、なぜアメリカ国内で築100年が経過している木造住宅が存在しているのでしょうか?

その理由として、マイアミなどのアメリカ大陸南部を除き、内陸から北部にかけて空気が乾燥しているのが理由と考えられます。

もちろん、アメリカでも建物を長期的に維持管理していくためには、定期的な建物の外壁や屋根、内装、水回りのリフォーム工事、住宅設備の交換が必要です。

日本国内においても、住宅のリフォームは常識的な工事ながら、日本で築100年の家ともなると遠い昔の「古民家」が頭をよぎります。

実際問題、日本の木造住宅はもっと短期間で建て替えられるのが常識。

この日米の住宅事情の違いは何?

高湿度が家を短命化させる

日本の木造住宅の耐用年数がアメリカのそれと比べて短い大きな理由の1つとして、大気中の「湿度」が大きく関係していると考えられます。

日本は高温多湿の国。

アングロサクソンのアメリカ人が生まれて初めて夏の日本を訪れると、「もう、死にそう!」なくらい日本の夏は蒸し暑くて過酷なのです。

高湿度はあらゆる物を劣化させます。高湿度は木材や内装部材を劣化させ、それを放置すれば、やがて朽ちてボロボロになります。

日本の全ての古民家は高湿度と風雨により大幅に老朽化が進行しているため、大掛かりなリフォームが前提の建物となります。

梅雨入りから家全体を除湿して家を長寿命化

日本国内において、梅雨入りの季節からエアコンで家全体を除湿すれば、木材や内装部材の劣化を抑制できます。

数十年以上の長期的な視野に立つと、梅雨入りの季節からエアコンで家全体を除湿すれば、家が長寿命化します。

ここで、あなたは電気代が気になるかもしれません。しかし、将来的な家の大掛かりなリフォーム費用を考えれば電気代は安価なコストと言えます。

家全体を除湿する上での注意点

エアコン1台で家全体を除湿する際、注意点がいくつかあります。

全ての部屋のドアを開放状態に

1階と2階の家全体を除湿するためには、当然ながら、各部屋のドアを開放状態にする必要があります。

もし、家族のプライバシーを確保するためには、その部屋のドアを閉めてエアコン除湿運転をONにする必要があります。

除湿運転の設定方法

エアコンのリモコン

エアコンによっては、リモコンで除湿運転の強弱を設定できるモデルがあります。一例として、以下のようなモデルがあります。

除湿運転、3段階設定タイプ

[弱]

[標準]

[強]

除湿運転、湿度設定タイプ

[60%]

[50%]

[40%]

湿度設定は家の気密性能に合わせる

家の気密性は様々。

近年の高気密高断熱住宅は気密性能が高い傾向があります。他方、1990年代までに建築された木造や鉄骨造住宅の中には、気密性能が低い建物が存在します。

気密性が高い家の場合

除湿運転のリモコン設定を[弱]や[60%]にセットします。

気密性が低い家の場合

除湿運転のリモコン設定を[強]や[40%]にセットします。

1階と2階の各部屋に湿度計を設置すると、湿度管理が便利。各部屋の湿度を見ながら、除湿運転のモードをリモコンで設定します。

ちなみに、湿度計はAmazon等で手軽に入手できます。

気になる電気代

2023年7月現在、全国的に電気料金が値上げされています。そこで、気になるのがエアコンで除湿運転する際の電気代ではないでしょうか?

そこで、参考までに管理人の自宅の電気料金を大まかにご紹介します。

ハウスメーカーセキスイハイム
住宅構造鉄骨造、2階建て
延床面積約45坪
2Fのエアコン三菱エアコン霧ヶ峰、10畳用
電気代春と秋よりプラス100~150円/日
※スマホ用「auでんき」アプリデータより

春と秋の季節はエアコン未使用の日が多く、1年の中で最も電気代が安くなります。

管理人宅の場合、毎年、5月下旬から7月にかけての梅雨の時期からエアコンが大活躍します。

・1日中、雨が降る日はエアコンの除湿運転が24時間続く。

・曇りの日、管理人がショッピングなどで出かける際、エアコンをOFFにする場合もあり。

管理人宅の場合、大雑把な電気代の目安として、除湿運転が24時間続く日の電気代は「平常時+100~150円/日」が目安。

※エアコン除湿運転の電気代は家の延床面積と気密性、エアコンの種類や性能によって上下します。

まとめ

梅雨の時期、住宅の2階のエアコン除湿運転を積極的に活用することで、快適で衛生的な生活に繋がるのは間違いありません。

そして、平屋住宅やマンションの場合、リビングなどのエアコンで除湿運転すれば、居住空間全体を除湿できます。

更に、梅雨入りから家全体を除湿すれば、長期的には家が長寿命化します。

大掛かりな全館空調などは不要。エアコン1台で家全体を除湿できるのです。ご興味があれば、試してみてはいかがでしょうか?

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窓ガラスのガラスフィルム施工を手掛けるHigh Groveの「Film Work/フィルムワーク」は、静岡県浜松市を拠点に静岡県、愛知県、岐阜県、長野県、山梨県等の建築物にフィルム施工を展開するガラスフィルム施工業者です。

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