色鮮やかな熱帯魚が泳いでいる水槽はインテリア空間に安らぎとゴージャスな雰囲気を与えてくれます。
水槽を立ち上げて、熱帯魚の世話をしながら成長を見守っていくのが日々の醍醐味。小さな水槽の中に、あたかも大自然の営みを感じることができます。
手間暇をかけて水槽を立ち上げてきた以上、水槽の中の生き物は全て大切な自分の子供のようなもの。
だからこそ、アクアリストとも呼ばれる熱帯魚の愛好家にとって、ある日突然、熱帯魚水槽/アクアリウムが「水漏れした!」「割れた!」なんて、想定外の考えたくもないトラブル。
万一、水槽のガラスから水漏れが発生したら、まさに緊急事態。
ましてや水槽のガラスが割れると、ほんの数秒で一気に大切な熱帯魚と水が流れ出し、部屋の中は水浸しに。
状況によっては、床下や階下へ被害が広がってしまう最悪の事態を迎えてしまう可能性もあります。
熱帯魚の愛好家にとって、考えたくもない水槽のトラブルは実のところゼロとは言えません。検索すると、YouTubeを含めて水槽の水漏れや割れてしまった悲報がヒットします。
熱帯魚の愛好家の方は今一度、水槽と設置環境を見直してみてはいかがでしょうか。そこで、水槽の種類と設置環境について、そして、万一のための対策をご紹介します。
ガラス水槽とアクリル水槽のメリット、デメリット
水槽の種類は大きくガラス水槽とアクリル水槽の2種類。
水槽の重量とコストの関係から、小型から中型クラスの熱帯魚を飼育するならば、ガラス水槽が好まれています。そして、大型クラスの熱帯魚を飼育するとなると、アクリル水槽が選ばれています。
90cmあたりまでの水槽はガラス水槽が好まれ、90cmを超えて120cmあたりからアクリル水槽が使われる傾向があります。
ガラス水槽
メリット
・透明度が高い
・キズが入りにくい
・劣化しにくい
デメリット
・重量が重い
・クラックや割れるリスク(経年劣化や地震等の衝撃が原因)
・フレームレス水槽のシリコン樹脂の劣化、水漏れ問題
アクリル水槽
メリット
・重量が軽い
・衝撃に強い
・ひび割れや割れるリスクが低い
デメリット
・キズが入りやすい
・紫外線に弱い
・窓辺の高温下における歪の発生
水槽台の必要性
金魚鉢で金魚を飼育するならば、あえて水槽台を設置する必要は無いでしょう。一般的な金魚鉢と水の重量を加えても、それほどの重量物ではありません。
他方、30cm直方体のガラス水槽に水を入れると、総重量は30kgを超えます。更に、水槽機器の重量が加わります。とても軽々と持ち上がるような重量ではありません。
ガラス水槽は、かなりの重量物。
ホームセンターなどで売られている簡易タイプの台では、耐荷重を超えてしまう危険性があります。台の天板がガラス水槽の重量により歪んでしまい、水槽の底がひび割れるリスクもあります。
その点、専用の水槽台は重量物である水槽を乗せる前提で設計されています。よって、30kg、70kg、100kgの水槽の重量に耐えることができます。
一般家庭で使われている水槽台は木製と鉄製がメイン。強度の高いしっかりした水槽台ならば、水槽の底割れリスクはまず無くなります。
なぜ水槽から水漏れする?ヒビ割れる?
熱帯魚水槽の強度は大まかに次のとおり。
【高強度】アクリル水槽
▼
フレーム付きガラス水槽
▼
フレームレスガラス水槽
▼
曲面ガラス水槽
ガラス水槽のクラック、ヒビ割れの原因
ガラス水槽のクラック、ひび割れの原因として大きく3つ考えられます。
・シリコン樹脂の劣化
・ルミナスなどのメタルラックに水槽を設置
・強い衝撃、地震
ルミナスのメーカー公式Webサイトによりますと、ルミナスの棚板1枚の耐荷重は250kgと表記されています。
しかし、ルミナス等のメタルラックに水槽のような重量物を乗せると、中長期的に金属クリープが発生する可能性が危惧されます。
ルミナス等のメタルラックは水槽専用のラックではないため、水槽には専用台の使用が安心です。
アクリル水槽のクラックの原因
アクリル水槽のクラックの原因として2つ考えられます。
・フランジの劣化
・強い衝撃
水槽の設置環境をきちんと整えておけば、水槽を立ち上げて2年や3年でアクリル水槽にクラックが入る可能性は考えにくいもの。
ところが、5年を超えて、いつ水槽を立ち上げたのか記憶が定かではないとなると、水槽の経年劣化が進んでいる可能性があります。
ガラス水槽とアクリル水槽共に、クラックが入ってしまった時点で既に寿命を迎えています。
アクリル水槽の僅かなクラックであれば、補修が可能かもしれません。しかし、新品時と同等の強度を確保できません。
水槽は重量物のため、いつガラス水槽やアクリル水槽にクラックが入るのか予測できません。そこで、飼育している熱帯魚の様子を観察する際、水槽本体も注意深くチェックするしかありません。
そこで、考えられる水槽のクラックと割れ対策として、水槽の表面にガラスフィルムを貼る方法があります。
水槽のクラック対策、割れ対策、水漏れ対策、地震対策
ガラス水槽とアクリル水槽のクラック対策、割れ対策、水漏れ対策、地震対策として、水槽の表面にガラスフィルムを貼り付ける方法があります。
厚さ50μmの飛散防止フィルムを使用します。フィルムの厚みは新聞紙1枚とほぼ同じ。
このガラスフィルムは透明度と平滑度が高く、水槽内の魚や水草、岩などが歪んで見えるようなことはありません。
フィルムが紫外線を99%以上カット。万一のガラス飛散を低減する効果があります。
ガラス飛散防止のイメージ
ガラスにガラスフィルムを貼り付けることにより、ガラスが割れても飛散を防止する効果があります。
このYouTube動画は極端な実験ながら、重量物が5mm厚フロートガラスにぶつかり、ガラスにクモの巣状のひびが入り割れています。
ガラスが割れても、ガラスフィルムがガラスをしっかりと保持しているため、ガラス飛散はほとんど確認できません。
建築物用のガラスフィルムは複数の機能性を持ち、例えば、台風による飛来物が窓ガラスを直撃しても、ガラス飛散を防止する効果も持っています。
ガラスフィルムの施工価格
ガラス水槽にフィルム施工
ガラス水槽に透明UVカットフィルムの施工価格は次のとおりです。
水槽のタイプ (ガラス水槽) | 幅*奥行*高さ (cm) | 4面施工価格 (円) 上段(税込) 下段(税別) |
60cm規格 | 60*30*36 | 7,128 6,480 |
60cmワイド | 60*45*45 | 10,395 9,450 |
60cmキューブ | 60*60*60 | 15,840 14,400 |
90cm規格 | 90*45*45 | 13,365 12,150 |
120cm規格 | 120*45*45 | 16,335 14,850 |
180cm規格 | 180*60*60 | 31,680 28,800 |
※4面施工とは、水槽の側面ガラス4枚にフィルムを施工します。
■水槽のタイプ別、フィルム施工価格内訳(税別)
【60cm規格】
(0.6×0.36×2枚+0.3×0.36×2枚)×10,000円/m2=6,480円
【60cmワイド】
(0.6×0.45×2枚+0.45×0.45×2枚)×10,000円/m2=9,450円
【60cmキューブ】
(0.6×0.6×2枚+0.6×0.6×2枚)×10,000円/m2=14,400円
【90cm規格】
(0.9×0.45×2枚+0.45×0.45×2枚)×10,000円/m2=12,150円
【120cm規格】
(1.2×0.45×2枚+0.45×0.45×2枚)×10,000円/m2=14,850円
【180cm規格】
(1.8×0.6×2枚+0.6×0.6×2枚)×10,000円/m2=28,800円
施工フィルムの仕様
GLAFILのガラスフィルムを使用します。(99%以上、紫外線カット)
基材厚 | 50μm |
紫外線透過率 | 1%未満 |
遮蔽係数 | 0.96 |
※JIS A5759ガラス飛散防止性能試験(A法、B法)適合品。
アクリル水槽にフィルム施工
アクリル水槽には、アクリル専用の透明フィルムを施工します。
水槽のタイプ (ガラス水槽) | 幅*奥行*高さ (cm) | 4面施工価格 (円) 上段(税込) 下段(税別) |
60cm規格 | 60*30*36 | 6,413 5,830 |
60cmワイド | 60*45*45 | 9,350 8,500 |
60cmキューブ | 60*60*60 | 14,256 12,960 |
90cm規格 | 90*45*45 | 12,023 10,930 |
120cm規格 | 120*45*45 | 14,701 13,365 |
180cm規格 | 180*60*60 | 28,512 25,920 |
アクリル水槽の側面アクリル4面に専用フィルムを施工します。
施工フィルムの仕様
3Mのアクリル専用、透明フィルムを施工します。
基材厚 | 74μm |
※ガラスフィルムはガラス水槽のガラス飛散を低減するのが目的です。ガラスフィルムはガラス水槽のクラックや割れ予防、水漏れ防止を保証するものではないため予めご了承ください。
Contact us
窓ガラスのガラスフィルム施工を手掛けるHigh Groveの「Film Work/フィルムワーク」は、静岡県浜松市を拠点に静岡県、愛知県、岐阜県、長野県、山梨県等の建築物にフィルム施工を展開するガラスフィルム施工業者です。
皆様のお悩みを解決できる、プロ用の確かな高品質ガラスフィルムを適正価格でご提案しています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
今すぐ、こちらから。
コメント